めがねの中の世界−その2

遠くをはっきり見ようとすると近眼鏡が必要になります。近眼鏡を使うと遠くの風景やTV画面くらいまでははっきり見えます。でもこれでは本や資料を見ることは出来ません。近くを見るには老眼鏡を使います。これは目の前30cmくらいのところにしかピント合いませんが、特に細かな英文を読むには必需品です。虫眼鏡で文字を拡大して見ているようなものですが、これが無いと目の前の物は見えません。
では両方見るのに遠近両用を使ったらどうでしょう。一見良さそうですが実は注視しているあるピンポイントしか見えていません。歩くときには前は見えても足下は見えていません。ぼけた世界の中にわずかに見える物を探していく、しかも変に上目や下目使いで見ることになります。
全体を明確に正しく見るにはどうしたら良いでしょう。若い頃には何の苦もなく出来たことです。何も意識しなくても見えるのが普通でしかもピントの調整も瞬時でした。見えるのが普通でした。
過去を振り返って昔は良かったと言っていてもしょうがないので現実を受け入れてどう考えれば良いのでしょう。近くを見る、遠くを見るいずれも出来ないことは無いけど、それなりの装備が必要でしかも両方を同時に見るのは不可能です。
まっすぐ正面を線で見るか、近くのポイントを点で見るか。線と点では幅はどうやっても出てきません。
あなたには何が出来ますか? 将来どうしますか? 
さて、点と線でどう答えをだしますか。