おいどんの一日

今日はね、アクリルケースを研磨剤で磨いてやった。
専用の磨き剤ってあるんだね。そうだなあ、シリカかアルミナの微粉を酢酸エチルみたいな有機溶媒に懸濁させたもの。アルミナかな?
指紋なんかすぐに取れるし、細かな擦り傷も取れてピカピカになる。
ちょっと部屋の中が理科の実験室みたいな臭いになるけどね。

これで思い出したんだけど、おいどんが中学校の頃はブラスバンド部だった。少数人数で、楽器も個人持ちなんて子はいなかった。みんな学校の備品を使って練習をする。
だから先輩から譲り受けたときには、全体をよーく洗わないと、先輩のツバが一面に詰まってる。
そうそう、先輩のお下がりで練習するんです。それも1年生は最も古いやつ、壊れても良いような楽器を使わせてもらって練習を始める。3年生が卒業して、その楽器を2年生が引き継ぐと、1年生にもようやくまともな楽器が与えられる。
まあね、学校備品でやってるクラブはこんなものだったんだろう。
古くて、所々さびも浮いて。
今頃は個人もちなのかな。
で、音楽祭があるとなると、今回使った研磨剤で磨くんです。さびや鍍金のはがれを徹底的に磨いて、ピカピカの地を出す。とすると、見かけは新品。光ってる。なんか新しい楽器買ったみたいだぞう〜。って思われるくらいきれいになる。でも、それはでまかせ。すぐにまたさびてくる。それに、ひずんだところや曲がったところが直るわけじゃなし。あくまでもコンサートの為のおめかし。


懐かしいにおいがしたなあ。おいら何度と無く磨いたよ。
運良く、始めから良い楽器を使わせてもらったから、あまり直すところも無かったけど、それでも機会あるごとに一生懸命おめかししたよ。そう、おいらはブラバンのエース、バンマスだった。


今度ギターを磨こうと思う。弦を張り替えるときに黄ばんだ樹脂部分をこれで磨けばきれいになるだろう。
おいら喫煙者だったからね。ヤニみたいに黄ばんだところがある。これを全部削り取ってしまおう。新品のギターを復活させてしまおう。ボディーはしっかりしてるからね。一部をを直せば新品そのもの。
30年前のギター。今は大活躍、最高の気分だろうと思う。ギター君もおいどんの進歩を感じてくれてるかな?


今日は先生に、「進歩が見えますねえ」ってほめられたよ。
ギターの音程が合わなくて苦労したけど、駒を削ってからピッたし合うようになった。ギターも手作りになってきたなあ。音程が合わない問題がなくなったから気分良く練習できるようになったせいもあるかな。順調に進んでるよ。
JAZZ、ヒュージョン、ボサノバ・・どの方向を目指しますか?
おいどんも、少し腰を落ち着けて、目標を決めてやる次期に来たみたいだ。大作に挑戦する段階に来たみたいだ。
さあ、どうしようか。今はまだ、この曲がやりたいってのが無い。
教本はもう卒業だから、目的を絞った楽曲集を買うのかなと思う。
いずれにしても、おいどんはいよいよ本格的に次の段階に入っていきます。
新しい方向を目指して進んでいこうと思っています。